【25万部突破】小説「最後の医者は桜を見上げて君を想う」がめっちゃ深かった

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おはこんばんにちは!ノボルです。

この記事を読んでいるあなたは、小説を読んで泣いたり笑ったりしますか?

視覚的にわかりやすい「映画」や「漫画」もいいですが、文字から想像しながらストーリーを読み進めていくことができる「小説」も楽しいと僕は思います。

今回は、僕が最近読んで感銘を受けた小説「最後の医者は桜を見上げて君を想う」をご紹介します。

人生」や「」についてすごく考えさせられる作品で、大人だけでなく子供にとっても価値のある作品だなと感じました。

こんな人に読んでほしい

・読書好きな人

・泣ける小説を探している人

・死生観に興味がある人

「最後の医者は桜を見上げて君を想う」のあらすじ

出典:Amazon.co.jp

詳しくはネタバレになるので言及しませんが、簡単にいうと、「3人の医者と患者たちの葛藤」を描いた作品となります。

本書は、「武蔵野七十字病院」で繰り広げられる3編の物語から構成されており、医学生時代からの友人同士だった三人の医師と、死が近い患者たちの葛藤がありありと描かれています。

「死神」と呼ばれ、辛い治療を受けさせることよりも、逃れられない死を受け入れることを信念とする医師「桐子」。

反対に、病院の副院長で外科医としても天才的な腕を持ち、どんな治療法を使ってでも絶対に諦めない福原」。

ハッキリとした考え方を持っている上2人とは違い、いつも迷っている医者音山」。

そして、急性骨髄性白血病やALSなど、死にいたる病気と闘う患者たち

3編を通して、「医者」「患者」「家族」のそれぞれの立場の苦悩が、生々しく描かれています。

僕自身、この本を読んで、

「命は儚いんだな」
「人生ってなんだろう」
「死とどう向き合うべきなんだろう」

などと考えさせられました。

この本を読んで感じたこと

私たちは「死」をあまり意識しなくなった

本作では、「」が重点的に描かれています。

普段生活していると、私たちが「」を意識することってあんまりないですよね。それは、「死」が日常生活の中から排除されているからだと、個人的には思います。

例えば、「お墓」って町外れにあることが多いですよね。宗教的な理由があるのかもしれませんが、「」を連想させるから遠ざけているようにも見えます。また、都会は特に人工物が多いので、「」がいっそう非日常的に映ります。

・国の発展に伴う街並みの人工化
・医療の発展などによる長寿化


などから、私たちは、あまり「死」を意識しなくなった気がします

一方、本書でも描かれている病院では、毎日のように人が亡くなっています。語弊を恐れずに言えば、「死とは本来、当たり前で自然な出来事」なんですよね。

ですが、私たちは、無機質な人工的な現代生活に浸り過ぎて、いつか死ぬとわかっていても、心のどこかで死なないと思っている気がします。

「自分にとって本当に大事なもの」は何か

ここ最近、「人生100年時代」とよく言われますが、人生何があるか分かりません。

2021年2月現在、全世界で200万人以上の方が新型コロナウイルスによって亡くなっています。平和な時代とはいえ、パンデミックや自然災害が起きれば、人は簡単に命を落としてしまいます。

本書に登場する患者も、ある日突然、重い病気にかかって余命わずかだと宣告されます。人生がもう長くないという現実を突きつけられた患者は、「残りの時間をどう生きるべきか」を考え始めます。

そんな葛藤に苦しむ彼らを見て、僕自身、「自分にとって本当に大事なもの」って何だろうと考えさせられました。

僕は20代なので、統計的に考えると、あと60年くらい生きる可能性が高いです。でも、本書に出てくる患者のように、深刻な病気にかかったり、あるいは、事故に遭って死ぬ可能性もあります。

とはいえ、

「あと60年以上も生きられるんだから、大事なことは後回しでいいや」

と心のどこかで思っている気がします。きっと、こんなことを考えているうちに、歳をとっていくんでしょうね。笑

たとえ長生きする可能性が高くとも、

今日一日を大切に生きる
自分にとって本当に大事なものを探す

ことが大切だと、本書を通して感じました。

「生」を生き、「死」も生きる

僕は小さい頃から、「」に対する恐怖と興味がありました。

「死んだらどうなるんだろう?」

「どうせ死ぬなら人生に意味はあるの?」
「死ってそもそも何?」


誰しも、こんな妄想を抱いたことがあると思います。

最近は、

「死とは、生と切り離すことのできないプロセスの一部なんだろうな」

と感じています。

生まれた以上、いつか死ぬ定めにあります。やってきたものは、必ず去っていきます。創造されたものは、いつか破壊されます。「自然の摂理」というやつですね。

だったら、どうせ死ぬなら、死を恐れながら生きるのではなく、人生の一部として、「生と死」どちらも楽しむような気持ちで、毎日を過ごしていけたらと思っています。

最後に

今回の記事では、僕が最近読んで感銘を受けた小説「最後の医者は桜を見上げて君を想う」をご紹介しました。

個人的に、人生や死についてすごく考えさせられる作品でした。

内容が気になった方は、ぜひ本書を手に取ってみてはいかがでしょうか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました(o^^o)

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